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吉見百穴

  • 吉見百穴(前)
    史蹟 吉見百穴

まず、吉見百穴は、「よしみひゃくあな」と読みます。
吉見百穴は、今から約1400年前の古墳時代後期(6世紀-7世紀頃)の横穴墓群で、
大正12年に国史跡に指定されています。
また、現在、確認されている穴の数は219穴、で国内では最大規模となっています。

太平洋戦争中には、この岩山の地下に中島飛行機の地下軍需工場を建設するため、
岩山の最下部には直径3mほどの穴が碁盤の目状に掘られ、
その出入口として吉見百穴には3ヶ所の坑口が掘られました。
この際、元から存在していた横穴が十数個崩されて消滅してしまっています。
これらの軍用トンネルの内壁は、
ほぼ素掘りのままとなっていて、夏でも15°程度と涼しく、
埼玉県クールスポット100選にも選ばれています。

各横穴は、玄室・羨道の2部分から構成されており、
玄室は広さが4〜5㎡内外で、8つの形式がとられ棺座をもつものが多く、
その一部にはヒカリゴケが自生しており、天然記念物に指定されています。

提灯に「家内安全・交通安全」とありますが、
これは、「吉見百穴」を出て、少し歩いたところにある「岩室観音」に纏わるもの思われます。
「岩室観音」は比企西国三十三札所の第3番で、ハートの形をした岩をくぐる
「胎内くぐり」をすると諸難を除き、安産、その他の願いごとが叶うと言われています。

吉見百穴へのアクセスは、
東武東上線「東松山」駅から川越観光バス「鴻巣免許センター」行で約5分。
または
JR高崎線「鴻巣」駅西口から川越観光バス「東松山駅」行で約17分。
「百穴入口」バス停下車。そこから徒歩7分。

参考:吉見町観光・見どころガイド・じゃらんネット・LINEトラベル