やまがた&さくらんぼ
山形県の名産品と言えば「さくらんぼ」
生産量の8割を占め、ダントツの全国1位
人気ブランド1位「佐藤錦」、2位「紅秀峰」
「初夏のルビー」との異名を持つ「さくらんぼ」。その「さくらんぼ」が名産で有名なのが山形県です。実に生産量の8割が山形県です。その中でも一番人気の品種は「佐藤錦」です。6月上旬から中旬にかけて旬を迎え、6月末頃にはほとんどの佐藤錦が出荷されていきます。次に人気なのが「佐藤錦」に遅れる事2週間後位から収穫される「紅秀峰」(べにしゅうほう)で、一番の特徴が硬さで、酸味が少なく、その分甘味が強いです。もともと「紅秀峰」は、「佐藤錦」と「天香錦」という品種を交配して開発された品種です。
そもそもなぜ山形県で「さくらんぼ」が多く収穫されるのかと言うと、「さくらんぼ」が日本に輸入された明治時代は、まだ栽培技術が発達していなかったので、自然災害等などで失敗する事が多かったのですが、山形県は霜害や台風による被害が少なかったことから栽培に成功し、その後に山形の名産品として、官民一体となって生産に力を入れたことで日本一の産地へと成長していったのです。
輸入され、栽培を始めた頃には当然「佐藤錦」はなく、日の出」「珊瑚」「若紫」といった品種がメジャーでしたが、日持ちが悪く、出荷で傷んでしまう事が多かったそうです。そこで、山形県東根市の佐藤栄助氏が、日持ちが良いが酸味の強いナポレオンと、日持ちは悪いが味の良い「黄玉」の2つをかけ合わせ、試行錯誤の結果、日持ちも味も良い「佐藤錦」が完成しました。当時の「さくらんぼ」の中では甘さが別格で、その評判は全国に広がり今では誰もが耳にする人気ブランドになったのです。