嬉野温泉&佐賀
嬉野(うれしの)温泉は武雄温泉と並び佐賀県を代表する温泉です。
島根県の「斐乃上(ひのかみ)温泉」、栃木県の「喜連川(きつれがわ)温泉」と共に「日本三大美肌の湯」とも言われています。
泉質は、美肌に効果がある重曹泉で、入浴した後につるつる感があります。
また、飲用にも適しており、温泉を使った「温泉湯豆腐」は嬉野の名物でもあります。
温泉地は、嬉野川を挟んで大小50軒近くの旅館が軒を並べ、その中には、1987年(昭和62年)に佐賀県で行われた第38回全国植樹祭の際に昭和天皇が宿泊した「和多屋別荘」があります。
また、嬉野の中で最も古い旅館は1830年(天保元年)に創業した「旅館大村屋」とい言われています。
商店街の中心部には足湯広場の「シーボルトの足湯」があり、無料で利用できます。
「嬉野(うれしの)」の地名の起源は、伝説によると、その昔、神功皇后が戦いの帰りにこの地に立ち寄られ、川中に疲れた羽根を浸していた白鶴が、元気に飛び立つ様子をごらんになり、戦いで傷ついた兵士を入れてみたところ、そこには温泉が沸いていて、兵士の傷が癒えたのだそうです。
それを大変喜ばれた皇后が、「あな、うれしいの」と言ったことが起源と伝えられています。
提灯に描かれている「嬉野茶」は、あっさりとした独特の香ばしさが特長で、日本茶では珍しい釜炒り茶です。
その秘味は、中国伝来の製法にあるといわれています。
ビタミンCが多く含まれ、美肌効果が高いカテキンと、血液の循環を良くするカフェインを含んだお茶は、純国産嬉野紅茶として人気を集めています。
もうひとつ提灯に描かれている「面浮立(めんぶりゅう)」は、佐賀県内では鹿島市でよく行われている民俗芸能です。
体の前面に鼓を持ち、鉦(かね)や太鼓の音が響く中で踊る鬼面芸の一種です。
「面浮立」を舞うことで、五穀豊穣を感謝し、雨乞いや怨霊鎮魂、悪霊退散を神に祈願しようという意味があります。
面浮立起源説は、鍋島軍が鬼の面をつけた姿で太鼓や笛を鳴らしながら、敵に奇襲をかけて勝利をおさめた、という話に基づくと言われています。
参考:wikipedia あそぼーさが うれしの温泉のほほ~ん情報局