酉
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酉という十二支の干支をテーマにした珍しい提灯です。
縁起物として、酉年に製作されたものであろうと推察されます。
向かって右側には日の出を背景に
「商売繁盛」「家内安全」と共に、2羽の鶏が描かれ、
左側には「交通安全」と共に尾長鶏が描かれています。
酉はニワトリを意味しているそうですが、
なぜニワトリなのかははっきりしていないようです。
元々十二支は
古代中国で方角や時刻、月を表すものとして用いられてきました。
この十二支に十干を合わせて暦年を表すことにも使われました。
「酉」という漢字は酒つぼを描いたもので、
「酒」に関する字に使われてきました。
収穫した作物から酒を抽出するという意味や、
収穫できる状態であることから「実る」ということも表します。
そのことから、果実が成熟した状態を表しているとされています。
また、酉だけでなく、他の十二支の子、丑、寅、卯なども
動物の意味ではなく、十二支を覚えやすくするために
身近な動物が当てられたそうです。
提灯そのものは程度も良く、
大きな破れや穴はありません。
元箱はありません。