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 「徳島」の提灯です。右には「阿波踊り」、左には「大鳴門橋」と「うず潮」、裏側には「土柱」と「かずら橋」を描き、徳島県を象徴するものをギュッと凝縮したよくできた提灯です。

 「徳島」と言えば「阿波踊り」。今では徳島だけでなく、全国各地で踊ってるのを見かけます。徳島市の阿波踊りは、毎年8月12日~15日の4日間開催されます。それ以外にも徳島県内では、鳴門市や三好の池田などでも別の日程で開催されています。
 「阿波踊り」期間中でなくてもほぼ毎日「阿波踊り」を見る事ができるのが「阿波踊り会館」です。「阿波踊り」を観覧するための専用ホール(客席数250席)があり、昼の公演は阿波おどり会館の専属連が出演、夜の公演は有名連33連が毎日交代で1連ずつ出演し、躍動的な阿波おどりを目の前で見る事ができます。公演の中には「阿波おどり体験コーナー」があり、飛び入りで参加することもできます。
 「阿波踊り会館」からは「眉山ロープウェイ」が出ており、松嶋菜々子さんが主演した映画「眉山」でも有名になった眉山の山頂に行く事ができます。山頂からの夜景も絶景ですので、徳島の阿波踊り会館に行かれた場合にはついでに登ってみてはいかがどうでしょうか。

 「大鳴門橋」は、昭和60年に、9年の歳月を掛けて完成しました。世界の奇観として有名な渦潮の上部に掛かる全長1629m、中央径間876mの吊橋で、阿波踊りの時期や震災記念日などにはライトアップが行われています。
「大鳴門橋」の橋桁内(車道の下)に造られた海上遊歩道は「渦の道」と呼ばれ、海上45mのガラス床から渦潮をのぞき込むことができます。また、「渦の道」のすぐ近くで徒歩3分程の所には「大鳴門橋架橋記念館 エディ」があり、4K360°シアター「awa」や体験型デジタルアトラクション「Play the Eddy!」、VR観光体験ができる「とくしまTrip」などゲームやアトラクションを通して徳島県の文化や自然を楽しくわかりやすく紹介してくれます。さらに「大鳴門橋架橋記念館 エディ」から高速道路のちょうど真上を渡った先には渦潮・大橋展望施設の「エスカヒル鳴門」があります。
エスカヒルとはエスカレーターで上る事を意味しており、大毛山(鳴門山)の中腹である売店棟から全長68 m・高低差(揚程)34 mで建設当時日本一のエスカレーターで山頂の展望棟を目指します。展望棟の屋上は「360度パノラマ展望台」と呼ばれ晴れた日には大鳴門橋・渦潮・淡路島が見られます。

 次に「うず潮」です。渦潮を見るなら、「観潮船」と「渦の道」が良いでしょう。一口に観潮船と言っても、複数の運営会社がありますが、中でも有名なのが、徳島県側の鳴門観光汽船が運航する「うずしお観潮船」で、大型観潮船の「わんだーなると」と水中展望室を備える「アクアエディ」があります。僕自身、どちらも乗った事がありますが、水中から渦潮を見る事ができる「アクアエディ」は、渦を水中から見ても、正直何かわかりにくく、そんなに感動はありません。料金も割高なので、「わんだーなると」で甲板から大迫力の渦を眺める方が楽しいと思います。

 そして「かずら橋」は、日本三大奇橋の1つ「かずら橋」で、スリル満点です。「かずら橋」は、自生する植物「シラクチカズラ」を編んで作った吊り橋で、昔から人々の生活路として大切にされてきました。一説によると、源氏の討ち手が祖谷に迫ったとき、すぐに橋を切り落とせるようにと、かずら橋を造ったとも言われています。いわゆる「祖谷のかずら橋」から更に30km程奥地へ行くと更に秘境感たっぷりの「奥祖谷二重かずら橋」があります。「奥祖谷二重かずら橋」は約800年前、平家の一族が剣山平家の馬場での訓練に通うためかけたといわれています。「男橋」と「女橋」という2本の橋があるため「夫婦橋」とも呼ばれています。また、その「女橋」の隣りには「野猿」とい木製の籠に乗って手でロープをたぐり寄せながら渓谷を渡る乗り物もあります。このロープを手繰り寄せながら渡る姿が猿に似ていることから「野猿」と呼ばれています。これがなかなか面白いですよ。

 最後に「土柱」です。「土柱」はあまり知られていない徳島の観光地ですが、実はアメリカロッキー山脈、イタリア南ティロル地方と合わせ、世界三大土柱と呼ばれる奇観で国の天然記念物なのです。
 そもそも「土柱」とは一体どのようなものなのかというと、100万年程前に土砂が堆積した扇状地が地震活動により隆起し、その山の一部が、豪雨や地震によって崩壊。その後、雨水によって土が削られ、長い年月をかけて土の柱のように形成されたものです。幾つもの土の柱が並び、土壁がカーテンのひだのように連なって見えるさまは、雄大な自然の芸術品といえます。
遊歩道はある程度整備されていますが、土柱の頂上付近には柵などもなく、勇気があれば土柱を上から見下ろすことができます。吸い込まれそうでめちゃめちゃ怖いです。
ちなみに、平成31年3月までは八幡交通バス(旧市場交通)が土柱まで運行されていましたが、現在は公共交通で土柱へ行く事はできません。