徳川吉宗
「徳川吉宗」の提灯です。「徳川吉宗」といえば、テレビの時代劇ドラマ「暴れん坊将軍」のイメージが強いですね。
幕府は大変な財政難で破綻寸前だった江戸時代中期、これを救ったのが「徳川吉宗」と言われています。
「徳川吉宗」は、江戸幕府第8代将軍です。紀伊藩主の子として生まれ、紀伊藩で改革を実施。第7代将軍「家継」の後、第8第将軍となって「享保の改革」を行いました。
「徳川家康」の政治を理想とし、「質素倹約」をすすめ、自らもそれを実行していました。増える裁判に対して「公事方御定書」を定め、人々の意見を広く聞くために「目安箱」を設置し、「目安箱」への投書から、小石川に「養生所」ができた。また、財政の立て直しのため、大名が「参勤交代」で江戸にいる期間を半年に減らし、そのかわりに、1万石につき、100石の米を幕府におさめさせるようにしました。また、年貢の取り方も、作物のでき具合によって年貢の量をきめる「倹見法」から、作物のでき具合に関係なく決められた量を取り立てる「定免法」に切り替えました。さらに、「新田開発」をすすめた。改革の結果、財政は良くなりましたが、その反面、年貢が重くなったことにより、農民の生活は苦しくなり、各地で「百姓一揆」がおこるようにもなりました。