天童温泉
「天童温泉」の提灯です。「天童温泉」は山形県天童市にある温泉街です。山形駅からバスで40分位の所にあります。山形盆地のほぼ中央に広がる温泉街で、近代的な大型旅館から和風の落ち着いた旅館など個性豊かな旅館が立ち並び、温泉街には足湯が3カ所あり足湯に浸かりながらゆっくりと散策ができます。また天童温泉から松尾芭蕉の「閑けさや岩に染み入る蝉の声」で有名な山寺までは約15分、最上川などにも約1時間で行くことができます。また山寺まで行くには、市内観光施設を周遊している「観光駅馬車」を無料で乗車することができます。
「天童温泉」の歴史は、明治19年、灌漑用の井戸を掘った際に微温水が湧いたのが始まりといわれています。当初「鎌田温泉」と呼ばれていましたが、明治44年に高温泉が湧出し、大正13年に「天童温泉」と改称されたようです。温泉の泉質は、「硫酸塩泉」で、その効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、胃腸病、動脈硬化、皮膚病、糖尿病などです。
温泉街には、将棋駒の形をしたポストや案内板、モニュメントが点在しており、駒の工房では実演見学も可能です。春になれば、人間が駒になって対局する天童の名物行事「人間将棋」でより一層の盛り上がりを見せます。 また、周辺は果物栽培が盛んで、日本一の収穫高を誇るラ・フランスをはじめ、さくらんぼ、桃、ぶどう、りんごなど、例年6月から11月まで果物が食べごろの季節。甘い味覚と伝統の技に、思わずため息がこぼれます。
JR「天童駅」から徒歩15分。