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高島屋おひさ

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    高島屋おひさ

「高島屋おひさ」の提灯です。「高島屋おひさ」は、江戸の両国で煎餅屋を営んでいた高島屋長兵衛の長女で、水茶屋の看板娘でした。その「高島屋おひさ」を描いたのが喜多川歌麿です。喜多川歌麿は、浮世絵の黄金期に、美人画絵師として活躍しましたが、実はその生涯についてはよくわかっていません。寛政期に入り、評判の町娘や遊里の女性たちを魅力的に描き、浮世絵美人画の第一人者としてその名を知らしめました。 寛政の改革の下、様々な表現の制約があったにも関わらず、屈することなく、常に新しい表現手段を模索し続けました。

そんな喜多川歌麿の作品の中で、「高名美人六家撰」(こうめいびじんろっかせん)というものがあります。その中に「高島屋おひさ」があります。そもそも高名美人とは、寛政時代江戸で有名な美女のことで、その美女の中から、難波屋おきた、辰巳路考、高島屋おひさ、扇屋花扇、日之出屋後家、富本豊雛の6名を選んで描いたものが「高名美人六家撰」です。この6人は、当時江戸で名高い美人でした。その6人の中から更に富本豊雛、難波屋おきたとともに描いたのが「寛政三美人」です。