すべて一番(有馬温泉)
「すべて1番」という提灯ですが、提灯の上輪に「有馬温泉」とあります。
何故「有馬温泉」なのか?
これは恐らく、嘉永4年(1851年)の温泉番付「諸国温泉功能鑑」で西の番付で1位の大関に「摂津有馬」とあり、「摂津有馬」は「有馬温泉」のことで、有馬温泉が1位にランクインしていたことに由来するのではないでしょうか。
この時の1位をもって、「すべて1番」という提灯になったのではないかと思います。
ちなみに有馬温泉は、林羅山の日本三名泉や、枕草子の三名泉にも数えられていて、療養泉の9つの主成分のうち、7つ(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、放射能泉)の成分が含まれている混合温泉です。