新庄
毎年8月24・25・26日の3日間、山形県新庄市で開催される新庄まつりは、藩政時代の宝暦6年(1756年)、藩主戸沢正諶が、前年の大凶作でうちひしがれている領民に活気と希望を持たせ、豊作を祈願するために、戸沢氏の氏神である城内天満宮の「新祭」を領民あげて行ったのが起源とされています。
現在、新庄まつりの山車行事を含む日本の山・鉾・屋台行事(全国33件)が平成28年12月1日、ユネスコ無形文化遺産の候補として承認されました。
提灯に描かれている「新庄節」は、山形県新庄市周辺で歌われてきた民謡です。
最上郡鮭川村の羽根沢地区で歌われていた草刈り甚句「羽根沢節」が、明治の初めごろできた新庄の遊廓万場町に持ち込まれてお座敷唄となり、今の「新庄節」の原型となったそうです。
紅花の山形路とあるように、山形県の最上川流域では紅花の栽培が江戸時代中期以降急速に拡がったそうです
現在では安価な中国産の紅花などに押され、生産も少なくなってきていますが、紅花を「県の花」と制定し、観光振興のため1997年まで「紅花の山形路」と銘打った観光誘客キャンペーンも行い、紅花を守る取り組みをしています。
最後に芭蕉の有名な句である「五月雨をあつめて早し最上川」についてです。
この句は、芭蕉が最上川の舟下りを体験して、梅雨の雨が最上川にあつまって物凄い勢いで流れている様子を詠んだ句です。