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サロベツ

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    サロベツ

ミズゴケが広がる高層湿原で日本三大湿原の1つ。

渡り鳥の生息地としてラムサール条約に登録。

周1kmの木道は、雄大なサロベツ湿原を満喫できます。

 「サロベツ」とはアイヌ語の「サル・オ・ペツ」=「葦原を流れる川」に由来しています。
その名は、湿原や川の名前だけでなく、JR北海道の特急列車の愛称名にも使用されています。
そんな「サロベツ」の湿原は、JR山手線の内側よりも広く、日本三大湿原の1つにも数えられており、ミズゴケが発達した高層湿原としては国内最大の規模を誇り、「利尻礼文サロベツ国立公園」に指定されています。
参考までに、日本三大湿原は全て北海道に存在し、残る2つは「釧路湿原」と「霧多布湿原」です。

 栄養の乏しい高層湿原のサロベツ湿原では、厳しい環境下で咲かせる花々は小さく可憐なものが多く、「サロベツ湿原センター」から湿原に続く周1kmの木道を歩きながら5月から9月にかけては、ミズバショウ、ヒメシャクナゲ、ホロムイツツジ、カキツバタなどの数百種類もの花々を楽しむことができます。
また、木道からは360度見渡せる広々とした絶景が広がり、三浦綾子の小説「天北原野」のラストシーンや、映画「北のカナリアたち」のロケ地としても使用されました。

 そして何よりサロベツ湿原は、渡り鳥の生息地として国際的にも重要で、「ラムサール条約」にも登録されており、毎年春と秋には、数千羽から数万羽のコハクチョウやマガン、オオヒシクイなどが休息のために飛来します。また、夏にはツメナガセキレイ、ノゴマ、ノビタキなどの夏鳥が数多く飛来し、冬にはオオワシ、オジロワシなどに出会うこともできます。

 最後に、サロベツを代表する花の一つ「エゾカンゾウ」は、6月下旬から7月初旬が見頃の花で、豊富町の町花にもなっている花なのですが、1つの花の命はたった1日で、前日と同じように見えても、翌日に咲いている花は新しい花なのです。

「サロベツ湿原センター」への公共交通機関によるアクセスは、
JR豊富駅から「沿岸バス」(サロベツ線「稚咲内第2」行)で約9分、「サロベツ湿原センター」下車。
※6~9月は1日3便、10~5月は1日2便です。