佐渡おけさ
「佐渡おけさ」の提灯です。「佐渡おけさ」は言わずと知れた新潟県佐渡市に伝わる「おけさ節」です。佐渡を代表する民謡(盆踊り唄)として全国に知られています。
北前船で小木港に持ち込まれたハンヤ節が、酒盛唄として島に広まるうちに、金山で鉱石を選り分ける時に唄う選鉱唄になりました。それが、佐渡の夏祭り・鉱山祭で編み笠をかぶって町を踊り流す際に使われたものです。曲名は当初「選鉱踊り」でしたが、「おけさ」人気にあやかろうと「佐渡おけさ」に改名されました。
1924年に設立した民謡団体「立浪会」の村田文三の歌声により「正調佐渡おけさ」として世に出してから一躍有名になり、哀調を帯びた節と洗練された優雅な踊りは、日本を代表する民謡となりました。