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栗林公園 Part2

  • 栗林公園(前)
    天下の名園 栗林公園

庭園は造られた当初から松で構成されていたそうなのですが、なぜ栗林なのでしょうか?
1640年頃にはすでに「栗林」の名が使われており、
以後現在まで「栗林」の名が引き継がれてきました。
はっきりとした理由は定かではなく、栗の木が群生していたとか、
種類に限らず木が生い茂った里山のことを中国では「栗林」と呼ぶからなど、
名前の由来には諸説あるようです。

栗林公園の平庭部の広さは、東京ドーム3.5個分にあたる約16.2ヘクタールあり、
これだけでも大名庭園の中では最大級なのですが、
背景となっている紫雲山を含めた面積は、東京ドーム16個分の約75ヘクタールにも及び、
文化財に指定された庭園の中では日本一の大きさを誇ります。

明治8(1875)年には県立公園として一般に公開され、
昭和28(1953)年には名勝地として特に価値が高い「特別名勝」に指定されました。
明治の終わりに発行された高等小学読本によると、
栗林公園は「日本三名園」とされる水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園よりも
「木や石に風雅な趣がある」と記されています。

また、フランスの旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』において、
「わざわざ旅行する価値がある」を意味する最高評価の三つ星に選ばれています。
(平成21(2009)年 3月に初掲載。)

提灯にも描かれていますが、富士山に見立てて造られたといわれる築山「飛来峰」は、
園内随一のビューポイントで、山頂近くにある珪化木(けいかぼく)の石組みは、
山が崩れるのを防ぐとともに、富士山の雪を表したものではないかといわれています。
山頂から見下ろす偃月橋や、紫雲山を背景に南湖の西に配された掬月亭を望む眺めは、
栗林公園を代表する景観です。

また、高さ約8m、幹の周りの太さは約3.5mにもなる松の巨木「五葉松」は、
天保4(1833)年に高松藩9代目の松平頼恕(よりひろ)が、
徳川11代将軍の家斉(いえなり)からいただいた鉢植えの盆栽を庭に植えたところ
大きく成長したものと伝えられています。
松が多い栗林公園でも五葉松はこの1本だけです。

栗林公園へのアクセスは、
JR栗林公園北口駅から 徒歩3分。

参考:うどん県旅ねっと