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忍野八海

  • 忍野八海
    日本名水百選地
    忍野八海

天然記念物である「忍野八海」は、富士山の伏流水に水源を発する湧水池です。
富士信仰の古跡霊場や富士道者の禊ぎの場の歴史や伝説、 富士山域を背景とした風致の優れた水景を保有する「忍野八海」は、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定されています。

一番霊場 出口池(でぐちいけ)
忍野八海の中で一つだけ離れた場所にあり、最も面積が広い池です。
この池の湧水は「清浄な霊水」とも呼ばれ、富士登山を目指す行者たちはこの水で穢(けが)れを祓いました。
このような理由から、別名を精進池ともいいます。

二番霊場 お釜池(おかまいけ)
忍野八海の中で最も小さな池です。
昔、妹娘が洗濯していると、池から大きなガマガエルが現れ、娘を水中に引きずり込んでしまいました。
いくら探しても娘の遺体は出てこず、父親と姉娘はお釜池のほとりで妹娘の冥福を祈り過ごしたそうです。
この伝説から、お釜池を大蟇(おおがま)池ともいいます。

三番霊場 底抜池(そこなしいけ)
あやまってこの池で洗い物をして、物を落とすと池の底を潜り抜け、お釜池に浮かび上がってくることがたびたび起こったそうです。
この池で洗い物をすることは、神様の怒りを買うことになると語り継がれてきました。

四番霊場 銚子池(ちょうしいけ)
昔、花嫁が結婚式の最中に大きなおならをしてしまい、恥ずかしさから銚子を抱いてこの池に身を投げたそうです。
その後、花嫁の履いていた草履が池の底に映って見えることもあるといわれています。
この悲しい伝説が基になり、今ではなぜか「縁結びの池」と伝えられています。

五番霊場 湧池(わくいけ)
忍野八海の中で一番賑やかな通りに面する池です。
富士山が噴火し、人々が水を欲しがったところ、木花開耶姫命が「私がみんなに水をあたえよう」と言い、水が湧きだしたそうです。

六番霊場 濁池(にごりいけ)
もともと澄んだ水だったのですが、乞食と思しき行者が、この水を欲しがったところ、地主が水をやらなかったら、水が濁ってしまったというのです。しかしその濁った水も、汲んでみると澄んでいるというのです。

七番霊場 鏡池(かがみいけ)
鏡池の水は、善悪を見分ける霊力があるといわれ、争っている双方がこの池の水を浴びて身を清め、祈願したといわれています。

八番霊場 菖蒲池(しょうぶいけ)
この菖蒲を身体に巻くと病気が治るという言い伝えがあります。

忍野八海へのアクセスは、
富士急行電鉄「富士山駅」から「富士急行バス」(内野行)で25分、「忍野八海」下車。