奥の細道「象潟&鳥海山」
奥の細道「象潟」&「鳥海山」の両面提灯です。
以前「象潟&鳥海山」を紹介しましたが、
そちらの提灯とこちらの提灯の大きな違いは、
色調が鮮やかなオレンジ色であるということ、
そして、イラストがカラーで描かれている事、
さらに「奥の細道」というサブタイトルが付いているという事が
以前のものとの大きな違いですね。
「奥の細道」というサブタイトルが
「象潟」のタイトルの前に付いているのは、
松尾芭蕉が象潟で詠んだ「象潟の二句」を
提灯の左右に配しているからだと思います。
デザインやレイアウトは、
以前紹介したものと同一ですが、
「象潟」の前に「奥の細道」と入るだけで、
何か違った格式を感じるものです。
内容は以前紹介した提灯と重複しますが、
象潟は、芭蕉が奥の細道で訪れた最北の地で、
東の松島、西の象潟と呼ばれる程の景勝地だったようです。
向かって右の句が、
象潟や雨に西施がねぶの花
という句で、
雨の降る象潟で、雨に濡れ、しおれているねぶの花が
西施(美しい女性)が悲しんでいるように見える
という意味のようです。
一方、左側の句は、
汐越や鶴はぎぬれて海涼し
という句で、
汐越の浅瀬に鶴が足を濡らして立っていて、
涼しそうに見える
という意味のようです。
句の中に、鳥海山をイメージするものはないのですが、
秋田を代表する山で、出羽富士とも呼ばれており
「象潟」とセットで提灯のタイトルになっている事が多いようです。
そんな鳥海山は、
山形県と秋田県の2県にまたがる標高2,236mの活火山で
秋田県では秋田富士、山形県では庄内富士とも呼ばれていて、
鳥海国定公園に属しています。
提灯は割と綺麗で、
大きな破れや穴はありません。
元箱はありません。