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沖縄&またんめんそ~れ

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「沖縄」の提灯です。「またんめんそ~れ」は、沖縄の方言で、「また来てね」と言う意味です。
それでは、提灯に描かれているイラストについての解説です。
まず、提灯の右側に描かれているのは、沖縄の伝統衣装である「琉装」を身に纏い、琉球舞踊を踊る女性の姿です。
派手な色調の衣装と花笠が特徴的で、琉球王朝時代の中国大陸の文化の影響が垣間見えます。
「琉球舞踊」とは、国賓を迎える為の宮廷芸能で、当時は一般人は見る事はできませんでした。
現在は「組踊」がユネスコの無形文化財に、「琉球舞踊」が国の重要無形文化財に登録され、「国立劇場おきなわ」では定期公演で鑑賞することができるようになりました。

「国立劇場おきなわ」へのアクセスは、
「那覇バスターミナル」から「沖縄バス」(334番 国立劇場おきなわ線)で約20~30分、「国立劇場おきなわ結の街」下車、徒歩1分。

次に提灯の左側に描かれているのが沖縄の観光名所として名高い首里城「守礼門」と沖縄の護り神「シーサー」です。
「首里城」は、2019年10月31日に正殿を含む建物8棟が火災で焼失してしまいました。現在は再建、復興に全力を注いでいる最中です。
その「首里城」のシンボルとしても有名なのが「守礼門」です。「守礼門」は、第二次世界大戦の沖縄戦で焼失しているので、1958年に復元されたものですが、2019年の火災では正殿から離れていることもあって、難を逃れました。
「守礼(しゅれい)」とは「礼節を守る」という意味で、門に掲げられている扁額には「守礼之邦(しゅれいのくに)」と書かれているのです。これは「琉球は礼節を重んずる国である」という意味なのです。
ちなみに、2000年に紙幣の2000円札の絵柄にも選定されたことがあるので、沖縄に行ったことが無い人でも、お札で目にしたと言う方もいるのではないでしょうか?

「那覇バスターミナル」から「沖縄バス」で約30分、「首里城公園入口」で下車、徒歩3分。
「空港駅」から「ゆいモノレール」で27分、「首里駅」から徒歩で10分。

最後に、沖縄の護り神「シーサー」についてです。日本人の誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
「シーサー」は、ライオン=獅子(しし)のことで、魔物や災いを追い払ってくれる沖縄の守り神です。沖縄では個人宅や公共施設、歴史文化財など至る所で見ることができます。守りたいものを背にして、災いが侵入してくる方向に向かって置くとされ、1体のものと2体対になっているものがあります。
2体対のシーサーはオスとメスのペアで、口が開いている方がオス、閉じている方がメスです。口を大きく開いた「あ」から始まり、口を完全に閉じた「ん」で終わる、仏教の「阿吽(あうん)」を表現しているとも言われています。今では「シーサー」は魔除けだけでなく幸せを呼ぶ沖縄観光のシンボルとなり、置物やキーホルダーなどお土産品としても多くの人に親しまれています。