隠岐
「隠岐」諸島は島根半島の北にあって、本土からは隠岐海峡を隔てた北緯36度付近に位置しています。
隠岐諸島は島後水道を境に島前と島後に分けられ、島前は「島前三島」と呼ばれる「知夫里島」、「中ノ島」、「西ノ島」から構成される群島であるのに対し、島後は「島前三島」から「島後水道」を隔てた「島後」の一島のみで構成されています。
主な島はこの4島ですが、付属の小島は約180を数えます。中でも島後は約242km²もあり、日本では徳之島に次いで大きく、15番目の面積を持ちます。
提灯の右側に描かれている「摩天崖」は、巨大なナイフで垂直に切り取ったような海抜257mの大絶壁です。
海蝕作用によって出来た崖では日本有数の高さを誇り、約7kmにわたって粗面玄武岩の海蝕崖や海蝕洞が続き、大山隠岐国立公園に指定されている隠岐最大の景勝地で国賀海岸にある代表的な断崖絶壁で、夕日が美しく、夕陽百選にも選ばれています。
摩天崖から「通天橋」の遊歩道は、一生に一度は訪れたい「遊歩百選」の認定を受けていて、遊歩道の真ん中から摩天崖をよく見ることができます。
「摩天崖」への公共交通機関によるアクセスはありません。
レンタカーやタクシーまたはレンタサイクルなどをご利用下さい。
また、「定期観光バス」が運転されている場合もあります。
提灯の左側には「牛突」が描かれています。
「牛突き」の起源は、承久の変(承久3年・1221)で隠岐へ流刑になった後鳥羽上皇を慰めるために始められたと言われていて、約800年前に始まったとされており、闘牛が行われている全国6県の中でも古い歴史があります。
鼻綱(はなづな)を操る人と牛が呼吸を合わせながら技を繰り出す戦いぶりに、隠岐ならではの特色があります。