野辺山
この「野辺山」は、SLや日本国有鉄道とあるように、
「野辺山駅」について描かれているように思います。
野辺山駅は国鉄時代から現在のJR東日本に至るまで、小海線の駅として存在し、
JRグループおよび日本の普通の鉄道の駅としては最高地点の駅として有名で、
特に国鉄時代には「国鉄一高い駅」として注目されていました。
野辺山駅から清里駅の間には、JRグループの最高標高地点1,375mがあり、
かつてはこの付近に「野辺山SLランド」という遊園地もありました。
残念ながらこの遊園地は、2018年8月31日をもって閉園してしまいました。
更に駅の近くには「SL野辺山ホテル」という
C56が牽引する10系客車のホテルもあったようですが、
1987年には廃業してしまったようです。
ただ、このC56は、駅の近くにある銀河公園で保存されています。
提灯に描かれているSLは恐らくD51なので、
このSLランドでもSLホテルでもなく、
あくまでもSL時代の小海線をイメージしたものを描いたのではないかと思います。
かつて、国鉄最高地点として、鉄道に関する観光地もあった野辺山ですが、
今ではそのような施設もなくなってしまい、駅から2km程離れた野辺山高原に
最高地点に碑があるだけとなってしまいました。