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勿来の関

  • 勿来の関
    県立公園
    勿来の関

勿来の関は、なこそのせきと読みます。

古代の常陸国と陸奥国の国境にありました。

勿来関を枕詞にした源義家の和歌が有名です。

 勿来の関は、古代の常陸国と陸奥国の国境にあった関所で、白河の関、念珠関(現在の鼠ヶ関付近)とともに奥州三関の一つです。

 初めは、菊多関と呼ばれていたのですが、やがて勿来関と呼ぶようになったらしいです。「な来そ」(来てはいけない)の意をかけて用い、当時の歌などに詠まれようになり、平安時代には源義家が「吹風をなこその関とおもへども・・・」という有名な和歌を詠み、他にも紀貫之、小野小町、和泉式部、西行法師など、沢山の歌人が和歌に詠んだ有名な歌枕です。

 勿来の関は、関跡を含め現在は公園となっていて、「詩歌の小径」と名付けられた散策路や関連する歴史に触れられる「勿来関文学歴史館」、寝殿造りを模して建てられた「吹風殿」(すいふうでん)などがあります。

「勿来の関」への公共交通機関によるアクセスは、
JR勿来駅から「新常磐交通バス」(勿来高校方面行又は川部循環)で「関北口」下車、さらに徒歩15分。
(※バスの本数は少なく、勿来高校行は学校登校日のみの運行。)