盛岡&岩手路 Part1
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提灯に描かれた「金べこ」は、花巻の民芸品として有名です。
その昔、奥州一帯では沢山の金が採れ、その金を牛で都へ運んだそうです。
この話から、馬の背に2つの千両箱を載せた金色のべこ(牛)の玩具が生まれ、今では幸運と商売繁盛のマスコットとなっています。
一方、「ちゃぐちゃぐ馬っ子」も「金べこ」同様に岩手の民芸品として有名です。
この「ちゃぐちゃぐ馬っ子」の由来は、岩手は馬の産地で、盛岡周辺の南部曲り家では、馬がとても大切にされ、
人と馬が同じ屋根の下に住んでいたそうです。
そのように大切にされた馬だからこそ、旧暦の5月5日端午の節句は、馬の無病息災を祈る祭日として、この地方では、どの家でも愛馬を金銀紅紫の装束で飾り、馬の守護神である駒形神社の本尊「蒼前さん」に、朝露を踏んで詣でるのが習わしでした。
馬につけた大小の鈴の音が、朝空にチャグチャグとさわやかに鳴り渡るところから、この祭りは「チャグチャグ馬コ」と呼ばれるようになり、今では岩手の代表的な伝統行事となっったのです。
現在では毎年6月第二土曜日に催されていますが、昔ながらに滝沢村の蒼前神社に詣でた後、行列をして盛岡八幡宮に詣でるようになりました。
民芸品「チャグチャグ馬コ」は、この祭りから生まれたものです。
チャグチャグ馬コの行事を見るには、
毎年6月第2土曜日にJR「盛岡駅」より行無料シャトルバスで約35分「鬼越蒼前神社」下車。
毎年6月第2土曜日にJR「盛岡駅」より行無料シャトルバスで約35分「鬼越蒼前神社」下車。
引用文献:花巻商工会議所・盛岡手づくり村