森の石松
|
森の石松の片面提灯です。
向かって右には侠客の文字と渡世人旅姿の石松がキャラクター的に描かれ、
左には、大洞院(だいとういん)の文字と共に大洞院が描かれています。
森の石松の提灯に大洞院が描かれている理由は、
ここの一角に石松の墓が置かれているからです。
石松は、この大洞院がある周智郡森町出身であることから
「森の石松」と名づけられたようで、
その縁もあって、ここに墓が置かれたようであります。
そんな石松は清水の次郎長の子分で馬鹿で喧嘩早く、
仲間から「馬鹿は死ななきゃ直らない」とからかわれ、
愛されキャラで講談や浪花節にも良く登場します。
そんな石松の墓は商運、ギャンブル運を呼ぶという噂が広まり、
削っていく人が後をたたず、2回の建て替えが行われ、
しかも2代目の墓石は盗難にあったという話です。
そして現在の墓は3代目だそうです。
提灯そのものは比較的良好で、
大きな穴や破れはありません。
箱はありません。