松島&伊達政宗
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日本三景「松島」&「伊達政宗」の両面提灯です。ちなみに、日本三景とは、「松島」「天橋立」「宮島」です。
向かって右側には仙台城跡の青葉山公園にある伊達政宗の騎馬像を描き、左側には松島湾全体を背景に、芭蕉の句と共に伊達政宗が瑞巌寺の再興に先立って再建した「五太堂」と「すかし橋」が描かれいます。
ここに記されている芭蕉の句なのですが、実は芭蕉の句ではないとされています。
というのも、芭蕉は松島の風景を前にして、そのあまりの素晴らしさに言葉も無く、句も思い浮かばなかったと言われています。なので、あの有名な「松島や あ~松島や、松島や」は実際は、江戸時代の狂歌師田原坊の作と言われており、その理由は、仙台藩儒者の桜田欽齊の著「松島図誌」に載った田原坊の「松嶋やさてまつしまや松嶋や」の「さて」が「ああ」に変化し、今に伝えられているという説が有力なようです。ですが、芭蕉が句を詠んでいないわけではなく、「蕉翁全伝附録」で「島々や千々に砕きて夏の海」と詠んでいます。