松島
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「松島」の提灯です。「松島」は宮城県の沿岸地域で、日本三景のひとつに数えられています。ちなみに、日本三景とは、「松島」「天橋立」「宮島」です。
「松島」の観光では、湾内を巡る「松島遊覧船」をはじめ、伊達政宗ゆかりの「瑞巌寺」「五大堂」などの名所があります。また名産のカキが堪能できる「かき小屋MATSU」や「さんとり茶屋」などグルメスポットも充実しています。加えて、こけしの絵付け体験などができる「二八屋物産展」や縁切り橋で有名な「雄島」もあります。
提灯に記されている芭蕉の句なのですが、実は芭蕉の句ではないとされています。というのも、芭蕉は松島の風景を前にして、そのあまりの素晴らしさに言葉も無く、句も思い浮かばなかったと言われています。なので、あの有名な「松島や あ~松島や、松島や」は実際は、江戸時代の狂歌師田原坊の作と言われており、その理由は、仙台藩儒者の桜田欽齊の著「松島図誌」に載った田原坊の「松嶋やさてまつしまや松嶋や」の「さて」が「ああ」に変化し、今に伝えられているという説が有力なようです。ですが、芭蕉が句を詠んでいないわけではなく、「蕉翁全伝附録」で「島々や千々に砕きて夏の海」と詠んでいます。