京都3
「京都」の提灯です。京都の観光名所「金閣寺」「銀閣寺」「清水寺」「大原」「鞍馬」「高雄」「嵐山」「嵯峨野」「龍安寺」「仁和寺」「大徳寺」「二条城」が記載されています。
「銀閣寺」は、足利義政の山荘として造営された山荘「東山殿」が、没後にお寺となったものです。世界遺産にも登録されていて、北山文化に対し東山文化の中心となりました。銀閣(観音殿)と東求堂は国宝です。
「金閣寺」は、鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘を室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、「北山殿」と呼ばれる大規模な邸宅を造営したのが始まりで、義満の死後、遺言により「北山殿」は舎利殿(金閣)を残して解体され臨済宗相国寺派の禅寺となり、正式には鹿苑寺というようになりました。金閣は宝形造りの三層殿閣で、1950年(昭和25)放火で焼け、1955年(昭和30)再建されました。庭は池泉回遊式庭園(特別名勝・特別史跡)で、境内の一番の高台には、萩の違い棚と南天の床柱で有名な茶室夕佳亭(せっかてい)があります。1994年(平成6)12月「古都京都の文化財」として、「世界遺産条約」に基づく世界文化遺産に登録されました。
「清水寺」は、西国三十三ヶ所めぐりの第16番札所です。「清水の舞台」として知られる舞台造りの本堂は釘を使わず縦横に組まれた柱が見事です。舞台の下方に音羽の滝、谷を隔てて安産祈願の子安の塔があります。桜や紅葉の名所としても有名です。
「大原」は、「三千院」、「寂光院」をはじめとする社寺仏閣と美しい自然が調和した豊かな里山で、京都三大漬物「しば漬」発祥の地でもあります。
「鞍馬」は、牛若丸や天狗など、神秘的で伝説のある「鞍馬山」。「鞍馬寺」はケーブルカーを使って参拝もできますが、散策気分で四季折々の風景を楽しみながら境内を歩くコースも人気です。鞍馬駅周辺には名物の和菓子などを味わえる店が軒を連ねています。
「高雄」は、京都市の北西部に位置し、古来より紅葉の名所として名高く、大日本帝国海軍の艦名や台湾の都市にもその名が採用されています。高雄山神護寺、槙尾山西明寺、栂尾高山寺という古刹がこのエリアには鎮座し、高雄(尾)、槇尾(まきのお)、栂尾(とがのお)は三尾(さんび)と呼ばれ、渓谷を流れる清滝川を挟んだ山々はトレイルコースとしても親しまれています。
「嵐山」は、京都を代表する観光地です。国の史跡および名勝に指定され、「渡月橋」や「竹林の道」など京都らしい見どころの宝庫です。京都市内の中でも特に四季の自然美が楽しめるエリアでもあり、「保津川下り」や「嵯峨野トロッコ列車」で渓谷を堪能するレジャーや、紅葉が楽しめる「大覚寺」「常寂光寺」をはじめ、季節限定で特別公開される「宝厳院」の美しさも見逃せません。
「嵯峨野」は、「嵐山」とセットで有名な京都の観光地です。中でも「竹林の道」(ちくりんのみち)は、大河内山荘から野宮神社の間を約200メートルにわたって続く風情のある小道です。
「龍安寺」は、枯山水の石庭で世界的に有名です。方丈庭園は枯山水の平庭で「虎の子渡しの庭」とも呼ばれています。白砂に15個の石を配した名園です。
「仁和寺」は、宇多天皇が落髪入寺した寺で、真言宗御室派本山で門跡寺院です。広い境内に金堂や御影堂がたち、遅咲きの御室桜は有名です。
「大徳寺」は、テレビアニメでも有名な「一休さん」が再興したお寺で、千利休の自刃の原因と言われる山門をはじめ、仏殿、法堂、唐門などが国宝、重要文化財に指定されているにもかかわらず内部は非公開です。
「二条城」は、江戸時代の始まりと終わりの舞台となったお城です。この城で徳川家康の将軍宣下に伴う賀儀が行われ、また徳川慶喜による大政奉還が行われました。1601年(慶長6年)に徳川家康の命で、天下普請によって築かれましたが、天守は残っていません(天守台のみ)。多くの重要文化財が残っていますが、なかでも1611年(慶長16年)に家康と豊臣秀頼の会見(二条城会見)が行われた二の丸御殿は国宝に指定されています。1994年(平成6年)にはユネスコの世界文化遺産に「古都京都の文化財」として清水寺などとともに登録されました。