串本
「串本」の提灯です。「串本」は、和歌山県にある町で、本州では最南端に位置する町です。
提灯に描かれている詩は「串本節」で、串本の民謡です。
港町である串本の港は、かつて風待ちや台風の避難港として賑わい、港町の酒の席でこの串本節が歌われるようになりました。
ちなみに、この串本節で歌われている巡航船とは、串本と大島を結ぶ船のことですが、1999年(平成11年)の大島架橋開通とともにその役目を終え、今はありません。
巡航船の歴史は古く、大正時代初期から始まり、1972年(昭和47年)からはフェリーも運行されていました。
巡航船やフェリーは、地元民の足としてだけでなく、1977年の大島にリゾートホテルが開業で、観光にも一役買い、串本節と合わして観光PRに利用されてきました。