古牧温泉
古牧温泉の片面提灯です。
以前、古牧温泉&渋沢公園
の両面提灯をご紹介したことがあると思います。
こちらは片面で、色もデザインも違うものになります。
提灯の向かって右側には
長い髪の毛を結んでいる?洗っている?
女性のカッパが描かれています。
一方、左側にはこれまた妖艶な姿の女性のカッパが描かれ、
左下には河童天国の落款印が描かれています。
古牧温泉は、かつて隆盛を誇った古牧グランドホテルの温泉で、
このホテルに就職するのは青森県人にとっての憧れであり、
旅行新聞社の「行ってみたい観光地」に10年連続で選ばれるなど、
日本一の観光旅館といっても過言ではない繁栄を誇っていたそうです。
しかしバブル崩壊以降は客足が途絶え、
施設の老朽化により人気も低下し、
一泊3,150円という低価格プランを打ち出したものの
客足も回復せずに遂に2004年に220億の負債を抱えて経営破綻しました。
そんな古牧温泉ですが、
今は星野リゾートが「星野リゾート青森屋」として運営をしております。
その古牧温泉は渋沢栄一の秘書をしていた杉本行雄という男が
経営をしていたのですが、
その所縁もあって、旧渋沢邸を古牧温泉の近くの公園に移築し、
その公園は渋沢公園と名付けられました。
その公園にはかっぱ沼という沼があり、
それに因んでこの提灯の左右のカッパは
描かれたものだと思われます。
提灯そのものは大きな破れや穴はないのですが、
下輪の部分の底が少しずれており変形しております。
元箱はありません。