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紀三井寺

  • 紀三井寺
    西国二番札所
    紀三井寺

 西国第二番札所「紀三井寺」は、早咲きの桜で有名なお寺で、名前の由来は、三つの井戸「吉祥水(きっしょうすい)」「楊柳水(ようりゅうすい)」「清浄水(しょうじょうすい)」から来ています。
楼門をくぐると、231段の階段が続き、登りきったところで和歌浦湾が一望できます。

 「紀三井寺」は、宝亀元年(770年)、唐の僧為光(いこう)上人によって開かれました。
「和歌山城」からほど近いところにあるため、歴代藩主が訪れ、紀州徳川家の繁栄を祈願したお寺です。

 宝歴年間(1751~1764)に本堂を新築し、その本堂のなかには10代藩主治宝(はるとみ)が寄進した多宝塔が安置されています。

 本堂横の入口、霊宝堂のなかには、治宝直筆の掛軸、一休和尚の額、その他、西国三十三箇所の絵図などが多数展示してあります。また、六角堂は、西国三十三箇所を巡礼するのに等しい功徳があると伝えられ、他府県からもたくさんの人が年中途切れることなく参拝に訪れています。

 「紀三井寺」は、詩歌・俳諧・小説にと数多くの文学の舞台となっています。
例えば、夏目漱石は「行人」に「紀三井寺」や「和歌浦」を舞台に選びました。また、松尾芭蕉も「見あぐれば 桜しもうて 紀三井寺」と詠み、その句碑がお寺にはあります。

 ひとつの坂が縁となり、結ばれたことから、「結縁坂」とも呼ばれ、今もドラマチックな出会いを求めて参拝する人が後を絶たないと言います。

JR「紀三井寺」駅から徒歩15分。
または、JR「和歌山」駅から「和歌山バス」(紀三井寺線)で約25分、「紀三井寺」バス停下車、徒歩5分。
または、JR「海南」駅から「和歌山バス」(マリーナシティ・南海和歌山市駅行)で約30分、「紀三井寺」バス停下車、徒歩5分。