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軽井澤1

  • 軽井澤

軽井澤の提灯です。沢の字を旧字体の澤の字で描くことで、黒白で全体を描いたモノクロームな提灯にシックな装いを演出しているように感じます。また、形状も面長な細長いタイプのもので、白黒提灯ではたまに見かけるタイプになります。

向かって右側にはからまつ林、左側には聖パウロ教会が描かれています。右側にからまつ林が描かれているのは、軽井沢のほとんどの場所がカラマツ林でおおわれているからでしょう。なぜ、軽井沢にカラマツ林が多いのかというと、第二次大戦後にカラマツの植林をおこなったからです。今では軽井沢の林のほとんどがカラマツの人工林でしめられるまでになっています。

一方、左側に描かれた聖パウロ教会は、昭和10年に英国人のワード神父により設立された教会で、アントニン・レーモンドが設計を担当しました。設立された昭和10年には、外国人の別荘は300戸を越し、外国人の滞在人数も1300名以上になっていました。こちらの教会は現在もカソリック教会として活動しており、週末になると結婚式も行われたりしています。