釜石大観音
「釜石大観音」の提灯です。「釜石大観音」は、岩手県釜石市にあります。
釜石湾を一望する高台の大平町鎌崎半島に立つ白亜の魚籃観音像で、昭和45年4月、明峰山石応禅寺(曹洞宗)十七世・雲汀晴朗(うんていせいろう)大和尚の発願により建立されました。
「魚籃(ぎょらん)観音」とは、観音様の御手に魚を抱いたもので、観音様が人々を救うためにさまざまな姿となって現れる「三十三観音」のひとつで、中国唐時代の因縁話に由来しています。
観世音菩薩の慈愛によりさまざまな理由で亡くなった方々の霊魂に光明を与え菩提に導くこと、また現世に生きる人々を苦悩から救済することを主眼とし、幽明両界の平和を祈念しています。
2階から11階の各階に、木彫りの七福神が祀られています。七福神を参拝すると、仁王経で「七難即滅・七福即生」と説かれているように、七つの災難が除かれ、七つの幸福を授かるといわれています。
11・12階、観音様が抱える魚の上が展望台になっており、海抜120mからの眺めが楽しめます。目の前には釜石湾が広がり、遠くは馬田岬、尾崎半島まで、陸中海岸国立公園の雄大なリアス式海岸を鳥瞰することができます。
JR「釜石駅」から「岩手県交通バス」(平田行)で約10分、「釜石大観音入口」で下車、徒歩10分。
または「岩手県交通バス」(平田第六仮設前行)で約10分、「観音入口」で下車、徒歩10分。
または「岩手県交通バス」(平田第六仮設前行)で約10分、「観音入口」で下車、徒歩10分。