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定山渓温泉&さっぽろ

  • 定山渓温泉&さっぽろ(正面)
    定山渓温泉&さっぽろ(正面)

「定山渓温泉&さっぽろ」の両面提灯です。
裏面ではございますが、「札幌」ではなく「さっぽろ」と、
ひらがなで書かれているのが気になる提灯です。

「定山渓温泉」を正面として、向かって左側には、
紅葉の温泉に浸かり酒を酌み交わす河童の夫婦と、
左側には河童の親子が描かれています。

なぜ、河童の夫婦と河童の親子かというと、
定山渓の河童伝説を知れば、そうであることはわかります。

河童伝説とは、かつてある若者が豊平川で釣りをしていたところ、
川の淵に引き込まれてしまったそうです。
その後、遺体が出る事もなく一周忌を迎え、
その晩に、その若者の父親の枕元に、
「今は、河童の妻と結婚し、子供と3人で幸せに暮らしている」
と言ったそうです。
その後、川の淵に人間が引き込まれるようなこともなくなった
というのが定山渓の河童伝説なのです。

一方、裏面の「さっぽろ」を見て右側には「道庁赤レンガ」
左側には札幌定番の「時計台」が描かれています。

明治21年にドームを載せたアメリカンネオバロック様式で作られた
「赤レンガ庁舎」は昭和44年に国の重要文化財に指定されました。

時計台は赤い屋根と白い壁が印象的な建物で、
札幌を代表する観光地のひとつですね。
だいたいの日本人が一度は本や写真で見たことはあるのではないでしょうか。

提灯そのものは比較的良好なのですが、
上輪の下あたりに小さな破れがあります。
元箱はありません。