上州路(桃)
男心に男が惚れて
意気がとけ合う赤城山…
これは、国定忠治の話を元にした歌
「名月赤城山」の一節で、東海林太郎さんや、
昭和を代表する大スター鶴田浩二さんも
歌いました。
国定忠治とは、江戸時代後期の侠客で、
今で言えば、やくざみたいなものです。
文化7年に、現在の群馬県である
上野佐位郡国定村の富農に生まれます。
21歳の時に博徒の親分に縄張りをもらい、
自らが親分となりますが、この世界にありがちな
縄張り争いから島村伊三郎を殺し、
その後も殺傷、賭博、関所破りと悪事を重ね
嘉永3年12月21日に磔刑になり、41歳で死にます。
今日、芝居や講談などにとりあげられている理由は、
「天保の飢饉」の際に、賭博で得たお金で
赤城山近くに住む人々を援助したり、
農業用水として使用していた川の泥やゴミを
取り除いたりしたからと言われています。
提灯ランク:C’