石和温泉&甲州路
首都圏に近い石和温泉郷は、山梨でも最大規模を誇り全国でも屈指の温泉郷です。
石和温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉で、その効能は、神経痛・筋肉痛・関節痛・打ち身・慢性消化器病・冷え性・疲労回復・痛風などに効くと言われています。
提灯に描かれている「笛吹川鵜飼」は、平安時代から続く、伝統的な「徒歩鵜(かちう)」を実演しています。
徒歩鵜とは、鵜匠が川を船に乗らずに歩きながら鵜を操る日本では珍しい石和温泉の夏の風物詩です。
毎年7月20日~8月19日までの間の水・木・土・日曜日に実演され、鵜飼終了後には8時50分から9時まで10分間、花火が打ち上がります、10分間とは言え見応え十分です。
笛吹川鵜飼(笛吹市役所笛吹川)へのアクセスは、
JR「石和温泉駅」から徒歩20分。
JR「石和温泉駅」から徒歩20分。
一方、笛吹権三郎という人物は、笛吹川の名前の由来となった人物です。
むかし、芹沢の里に親孝行の権三郎という少年が母親と住んでいました。
人々は笛の上手なこの少年を「笛吹権三郎」と呼んでいました。
ある年の7月、大洪水に遭い、母子とも濁流にのみ込まれてしまい、幸い権三郎は自力で岸に上がり難を逃れましたが、母は流されて行方不明となってしまいました。
母の好きだった篠笛を吹きながら権三郎は捜しましたが結局見つからず、いつしか権三郎も疲れ果て川に落ち、下流の長慶寺に葬られました。
その後、川の音が権三郎の吹く笛の音のように聞こえることから、誰とはなしに笛吹川と呼ぶようになったそうです。
笛吹権三郎の石碑は、山梨市三富上釜口の笛吹公園と、石和温泉駅の正面を出て、しばらくいったところにある石和橋にあります。