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伊賀上野

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藤堂氏三十二万三千石を冠する伊賀上野の提灯です。
向かって右側には「忍者のふるさと」のタイトルと伊賀上野城が、
左側には忍者の絵と共に忍者屋敷が描かれ、
背面には藤堂高虎の家紋である「蔦紋」が描かれています。

伊賀上野城は、藤堂高虎によって築城され、
外観の白い三層の城郭から「白鳳城」とも呼ばれています。

藤堂高虎は近江の出身で、
足軽から身を起こし各地を渡り、
8人もの主君に仕えた武将です。
最終的には徳川家康や秀忠に仕えて信頼され、
伊勢の32万石の大名にまでのし上がっています。
そんな藤堂高虎が使用していた家紋が蔦紋で、
提灯の裏面にも描かれています。
蔦は絡みついて茎をのばすことから
生命力が強い植物と言われ縁起が良く、
家紋にも多く使用されています。
高虎が使用していた紋は、その中でも「藤堂蔦」と命名され、
他のものとは区別されています。

提灯左側に描かれている忍者屋敷は、いわゆる
伊賀流忍者博物館と思われます。
博物館は、上野公園(伊賀上野城)内にあり、
伊賀流忍者屋敷では「くノ一」の恰好をした案内役の方が、
屋敷内を案内してくれます。
「どんでん返し」や、床下の「もの隠し」「隠し通路」など、
驚く仕掛けがたくさんで、大人でもかなり見ごたえがあります。

提灯そのものは比較的程度は良く、
目立った穴や破れはありませんが、
よ~く見れば小さな破れがあるような気もします。
元箱はありません。