ホテル森の風鶯宿&鶯宿温泉
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「ホテル森の風鶯宿」と「鶯宿温泉」の両面提灯です。「鶯宿」は「おうしゅく」と読みます。
まず、「鶯宿温泉」ですが、岩手県雫石町にあります。
加賀の国からこの地に住み着いたきこりがこの地の温泉を発見したといいます。
鶯(ウグイス)が傷ついた足をひたして治していたので「鶯宿」の名が付いたそうです。
このように、傷ついた鳥や動物が湯治をする姿から命名される温泉地は意外と多く、天下三名泉「下呂温泉」の白鷺の湯も似たような事が命名の由来になってましたね。
ところで、この提灯の正面は「ホテル森の風鶯宿」です。両面提灯なので、「鶯宿温泉」を正面としても良いのでしょうが、明らかに、ホテルが製作した提灯と思われるので、「ホテル」側が正面で間違いないでしょう。
提灯の向かって左側には、そのホテルが描かれています。ホテルの露天風呂は、空中露天風呂のように、目の前に雫石盆地が広がり、遠くには岩手山、秋田駒ヶ岳、姫神山などの名峰が見えます。
提灯の向かって右側には、岩手雫石の千社札と「あねっこ」が描かれています。「あねっこ」とは、この地で年ごろの女性のことをそう呼ぶそうです。また、あねっこの頭上には、鶯宿温泉の名前の由来となったウグイスも描かれています。