平戸
長崎県北西部の「平戸」は、日本で最初の西洋貿易港として開かれた場所で、キリシタン信仰の地としも有名なところです。
鎖国前からオランダ・中国などとの貿易が活発だった「平戸」は、東西の外国文化が入り混じった建物や景観を楽しむことができます。
そんな魅力溢れる「平戸」の町の中から、今回は提灯に描かれている「平戸城」、「平戸教会」そして「鬼洋蝶(おにようちょう)」についてまとめていきたいと思います。
「平戸城」は、平戸のシンボルと言えるお城で、別名「亀岡城」とも呼ばれます。平戸瀬戸に突出した平山城で、建築方法としては珍しい山鹿流によって建てられました。城内には平戸藩時代の遺品や文化財などが展示されています。また、天守閣からの眺めが素晴らしく、黒子島の原生林(天然記念物)や平戸大橋などを一望できます。
「平戸教会」は、数ある平戸の教会の中でも「平戸ザビエル記念教会」を指しており、尖鋭な屋根と十字架が特徴で、平戸を代表する観光名所のひとつとなっています。
この教会は1913年(大正2)に「カトリック平戸教会」として現在の「愛の園保育園」の所に建ち、1931年(昭和6)に現在地に建設されました。
1971年(昭和46)に1550年のザビエル平戸来訪を記念して教会脇に「ザビエル記念像」が建立され、教会の名称が「聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂」と呼ばれるようになりましたが、その後正式名称を「平戸ザビエル記念教会」と改めました。
最後に「鬼洋蝶(おにようちょう)」です。「鬼洋蝶」は、約400年前、松浦水軍として活躍した当時の軍船や外国貿易船が安全航行のため、航海上必要な風の方向、強弱を凧の上部につけた「藤カズラ」の唸り音の強弱で測定するため揚げていたと言われています。鬼洋蝶は魔除けとして土産品としても平戸には沢山あります。