1. TOP
  2. 北海道
  3. 函館

函館

  • 函館(前)
    北海道 函館

提灯にある「潮かをる北の浜辺の砂山のかの浜薔薇よ今年も咲けるや」は、石川啄木の短歌集「一握の砂」にあります。
意味は「潮のかおる北の浜辺の砂山のあの浜なすの花よ。今年も美しく咲いていることであろうか。」という内容で、大森浜の海岸の砂山の蔭に咲く浜なすの花に寄せて函館追慕の情を歌ったものだと言われています。
この詩は、函館市日の出町の啄木小公園の啄木銅像の台石にも刻まれている。

啄木小公園へのアクセスは、
JR「函館駅」から「函館バス」で約12分。
「啄木小公園」バス停下車。

もうひとつ提灯に描かれているのはロシア風ビザンチン様式の美しい「函館ハリストス正教会」です。
函館の観光名所のひとつで、元町界隈のキリスト協会群の中にあります。
提灯に描かれているポイントは、函館ハリストス正教会から少し離れた高台の場所から函館湾を見渡す形で描かれています。
が見えてきます。

正教会とは、カトリックでもプロテスタントでもなく、ハリストス(キリスト)に始まる、初代教会の信仰を正しくそのまま継承してきた、唯一の教会です。
中でも「函館ハリストス正教会」は、江戸末期、ロシア主教ニコライによって日本で初めてロシア正教が伝導され、ロシアの領事館及び礼拝堂として建てられた教会です。
塔屋を眺めてみると、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれた鐘楼の鐘と、日本では珍しい「八端十字」(はったんじゅうじ)を確認することができます。
これはロシアンクロスで、キリストが処刑される時に、ゴルゴダの丘に背負って行った十字架がこの八端十字架であったといわれています。
国の重要文化財にも指定されています。

函館ハリストス教会へのアクセスは、
JR「函館駅」から徒歩すぐ「函館市電」の「函館駅前」へ。
「函館駅前」から「函館市電」で「十字街」下車。
「十字街」から徒歩約10分。