奥久慈県立自然公園「袋田の滝」
奥久慈県立自然公園「袋田の滝」の提灯です。
「袋田の滝」は、茨城県久慈郡大子町袋田にある滝で、
久慈川支流の滝川上流にあります。
長さは120m、幅は73mに及び、
冬には滝が凍る「氷瀑」が発生することがあります。
また、大岩壁を四段に流れることから、
別名「四度の滝」とも呼ばれ、
その昔、西行法師が訪れた際、
「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と
絶賛したことからとも言われます。
大子町の代名詞ともいえる、メインスポットなのです。
華厳の滝、那智の滝とともに、日本三名瀑のひとつに数えられ、
日本の滝百選にも選定されています。
1990年に行われた日本の滝百選の人気投票では
なんと1位を取ったこともあります。
華厳の滝は日光国立公園、
那智の滝は吉野熊野国立公園と
ともに国立公園に指定されているのに対して、
残念ながら、「袋田の滝」は
国立公園にも国定公園にも指定されていません。
因みに、江戸時代には水戸藩の領地内であり、
水戸黄門として知られる徳川光圀が訪れたことがあるとされています。
提灯の右側には、その時の光圀の言葉が記されています。
いつの世に
つつみおきけむ
袋田の布引きい出す
滝の白糸
一方、提灯の右側には、赤と緑の紅葉と共に
「袋田の滝」が描かれています。
提灯は経年の劣化はありますが、
致命的な穴や破れはありません。
元箱はありません。