永平寺(桃)
|
道元禅師の言葉で提灯にも描かれているように、「身を削り、人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し」という言葉があります。
この言葉は、すりこ木は目立たないけど、自分の身を削りながら人のために尽くすという教えだそうです。
すりこぎになぞらえて「利他の心」を説いているわけですが、その「すりこぎ」は、大本山永平寺に吊るされている「すりこぎ棒」だと言われています。
さて、その「すりこ木棒」なのですが、そもそもは永平寺の地ならしのために使用した棒で、使用後に捨てるのが惜しくなり、「すりこ木棒」に見立てて削ったのが始まりだそうです。
そして今ではこの「すりこぎ棒」に触れると、男性は「ゴマすりがうまくなり、出世する」女性は「料理が上手になる」と言われ、観光客に人気だそうです。
永平寺へのアクセスは、JR「福井駅」から(京福バス)で約30分、「永平寺門前」下車。