越中富山
「越中富山」の提灯です。「越中」は、旧国名で現在の「富山県」にあたります。今から1400年前の7世紀頃、福井から新潟にかけては「越の国」と言われていました。そして7世紀後半に都である「飛鳥」に近いほうから順に、「越前」・「越中」・「越後」に分けられました。
提灯には「富山」を代表するものとして「雷鳥」「富山城」「富山の薬」「となみのチューリップ」が描かれています。
「雷鳥」は、全長約37cm。氷河時代からの貴重な生き残りで、日本では飛騨山脈(北アルプス)、赤石山脈(南アルプス)など日本アルプスの一部高山帯の草原、ハイマツ林だけしかすんでいない特別天然記念物です。
高山という特殊な環境にいるため、絶滅が心配されている鳥です。夏は山肌に似せた白と茶の羽色、冬は雪山と同じ白一色の羽色にかわります。翼は白色で夏冬とも同じです。足の指にも羽毛が生えています。
「雷鳥」は、自然の中で出会うのはとても難しい鳥です。そこで確実に「雷鳥」を見たいのであれば、長野県の大町市にある「市立大町山岳博物館」に隣接の付属の動植物園で飼育されているので、見る事ができます。
JR「信濃大町駅」から徒歩25分。
または、季節運行で周遊バスがあります。
JR「信濃大町駅」から周遊バス「ぐるりん号」(東コース)で約6分、「山岳博物館」下車。
※運行期間が限られているので、事前に確認を。
「富山城」は、「富山城址公園」の一角に建つお城です。現在の天守閣は戦災後に建築されたもので、当時を残すのは堀や石垣などだけです。この「富山城」の内部には「富山市郷土博物館」があり、400年以上にわたる「富山城」の歴史や模型や映像を使った紹介がされています。また4階の天守展望台からは、江戸時代の富山城の範囲を実感することができ,
前田利長が使用したといわれる、高さが140cmもある兜も必見です。
JR「富山駅」から徒歩約10分。
または、
JR「富山駅」から「市内周遊ぐるっとバス」(南周りルート)で約25分、「城址公園」下車。
「富山」と言えば「薬」が有名ですが、なぜそう言われるようになったのか。それはある事件がきっかけでした。それが「江戸城腹痛事件」です。富山藩2代目藩主前田正甫が江戸城に参勤した折、腹痛になった大名に「反魂丹(はんごんたん)」を服用させたところ驚異的に回復したとされ、この事件がきっかけとなり「越中富山のくすり」の名が日本全国に広まりました。
「富山の薬」の歴史などを体感できる場所として「広貫堂資料館」があります。こちらでは越中売薬の歴史と魅力に、楽しく親しむことができ、白壁土蔵造の館内では、売薬さんの知恵のつまった道具や懐かしい薬のパッケージなど、貴重な資料を多数展示しています。
JR「富山駅」から「市内電車」(南富山駅行)で約15分、「広貫堂前」下車、徒歩3分
または、
JR「富山駅」から「市内周遊ぐるっとバス」(南周りルート)で約15分、「広貫堂資料館」下車、徒歩1分
「砺波」はチューリップで有名な町です。そんな砺波には「チューリップ公園」があります。チューリップをテーマとした四季折々の花を楽しめる都市公園で、チューリップタワーは、市民に親しまれています。春のチューリップフェアでは色とりどりのチューリップが咲きほこり、1年を通して季節の花が咲きます。冬にはLEDイルミネーションで公園周辺が光に包まれます。
JR「砺波駅」から徒歩で15分。
または「チューリップフェア」期間中に限り
JR「砺波駅」から「無料シャトルバス」で約5分。
※4月末~5月初旬のみ。要確認。