越中五箇山
五箇山の合掌造りのうち、世界遺産に登録された相倉と菅沼の集落は、「越中五箇山菅沼集落」「越中五箇山相倉集落」として史跡指定も受けています。
相倉集落には20戸、菅沼集落には9棟の合掌造り家屋があります。
「合掌造り」とは、日本有数の豪雪地帯で知られる白川郷・五箇山地方で、特徴的に見られる急傾斜の切妻造り・茅葺きの民家のことです。1階は大工の手で造られ、屋根を構成する合掌部分は村人が自分達で造ったものです。広い屋根裏では養蚕が行われていました。
白川郷の合掌造りとの違いは、以下の様な点があります。
まず、入り口なのですが、白川郷では屋根の斜面側が入り口なのに対し、五箇山では玄関が正面にある家屋が多いのが特徴です。
次に屋根ですが、湿気が多く重たい雪が降る五箇山では、白川郷よりも傾斜が少し急で、雪を落としやすい急な屋根となっています。
その屋根の茅葺きの刈り方にも違いがあり、少し丸く刈られているのが五箇山の特徴です。白川郷では、きっちり揃えて作られています。刈り方が「武士(江戸幕府)の力強さ」を表す白川郷に対し、五箇山は「加賀藩の上品なしなやかさ」が表れているという話もあります。
最後に内装です。加賀藩の手厚い保護を受けながら発展した五箇山は、重厚感あふれる豪華な内装が特徴です。鍋の高さを自在に調節できる「自在鍵(じざいかぎ)」がある囲炉裏というのも、五箇山ならではの特徴です。
「相倉集落」及び「菅沼集落」への公共交通機関によるアクセスは、
JR城端駅から「加越能バス」(世界遺産バス)で相倉口まで約23分、菅沼まで約38分です。
ちなみに、そのまま終点まで乗車すると「白川郷」に行くことができます。
JR城端駅から「加越能バス」(世界遺産バス)で相倉口まで約23分、菅沼まで約38分です。
ちなみに、そのまま終点まで乗車すると「白川郷」に行くことができます。