岳温泉②
あだたら高原「岳温泉」(だけおんせん)の提灯です。「あだたら」は「安達太良」と書きます。「岳温泉」は、安達太良山を背に中腹に栄えたこじんまりとした温泉です。温泉街の中心には300mの坂があり、散策や湯めぐりがしやすい温泉街です。
安達太良山の中腹の麓一帯は「あだたら高原」と呼ばれ、提灯にも描かれているように放牧されている牛などがみられ、その他にも野生のニホンリスなども見かけることもできます。
「岳温泉」のお湯は、安達太良山の中腹に湧く酸性泉です。酸性泉は殺菌力が高く、慢性皮膚炎やアトピーなどに効果があります。また、「岳温泉」のお湯はpH値が2.5と低く、酸性成分がお肌の角質を溶かすことから、美容効果が高いことでも知られていて、過去には「楽天トラベル 美肌の湯ランキング」において全国3位にも選ばれたことがありました。
「岳温泉」の近くには城下町「霞ヶ城」があります。智恵子抄で有名な智恵子の生家もあり、観光名所もいっぱいあります。高村光太郎の「智恵子抄」の中の「あどけない話」の中で、智恵子は「阿多多羅(あだたら)山の山の上に毎日出てゐる青い空」が「ほんとの空」だと言っています。
それを提灯でも「あだたらやまの山の上に 毎日出ている青い空 智恵子のほんとの空だという。」と描いています。
「岳温泉」は歴史が古く、1200年ほど前、征夷大将軍の坂上田村麻呂が東征の際に開いたとされる古湯で、隠居中の水戸黄門も訪れたと伝えられる歴史ある名湯です。 智恵子が言う「ほんとの空」に向けて延びる坂道の脇に旅館やホテル、土産店が建ち並び温泉街を形成しています。
「岳温泉」へのアクセスは、
JR「二本松駅」から「福島交通バス」(岳温泉方面)で約25分、「岳温泉」下車。
JR「二本松駅」から「福島交通バス」(岳温泉方面)で約25分、「岳温泉」下車。