浅虫温泉
「浅虫温泉」の提灯です。「浅虫温泉」は、青森市の東端、夏泊半島の付け根に位置し、「青森の奥座敷」や「東北の熱海」とも言われました「浅虫温泉」駅を中心に拡がる温泉街で、東西でがらりと風情が変わります。駅の東側は古くからの温泉街で、縦横に交わる細い街路に大小の旅館や飲食店、水族館などがあり、温泉街らしい情緒を醸し出しています。
一方、陸奥湾に臨む駅の西側はアメリカ西海岸のようなビーチリゾートの雰囲気で、展望風呂やショッピングセンターを完備した道の駅「ゆ~さ浅虫」や、海水浴客で賑わう「サンセットビーチあさむし」など新スポットを中心に、国道4号沿いにはオーシャンビュー客室を備えた大型ホテルが立ち並びます。
提灯には「浅虫温泉」周辺の観光スポットとして「浅虫水族館」、「海釣公園」、「湯の島」、「裸島」の4つのスポットが描かれています。
「浅虫水族館」は、青森県青森市浅虫にある水族館です。青森湾を望む本州最北端の水族館で、東北地方でも第一の規模を誇る水族館です。海・川・湖といった水の世界をテーマに、カップルから家族連れまでみんなで楽しめる水族館で、海の中を歩いているようなトンネル水槽や、可愛いアザラシ、アシカ、ペンギンたち。ラッコは食事風景も見る事ができます。この他、磯の動物とのふれあいコーナー、イルカショー、イルカ館など、とにかく見どころいっぱいです。
青い森鉄道「浅虫温泉駅」から徒歩10分。
「海釣公園」は、観光港沖110mに設置された公園で、水深7~9m、海底は平坦で干満の差が0.9mあり、潮流が速いので魚が集まりやすく、子どもから大人まで楽しむことのできる施設です。桟橋の周辺には、漁礁が設置されているほか、イケスの魚を釣ることができます。(イケスから釣り上げた魚は有料)。管理棟内には、貸し釣り具やエサ等も用意されています。5月から10月までのシーズン中は、油目、カレイ、ソイ、メバル、クロダイ、シマダイ、イナダなど、魚類も豊富です。また屋上は展望台となっていてます。アクセスも「浅虫温泉」駅から徒歩5分位です。
「湯の島」は、約600~700万年前の火山活動によってつくられました。正面には赤い鳥居と弁財天を祀る祠があります。場所は浅虫観光港から西北800mの沖合いにあります。4月中旬には全島カタクリが咲き乱れ、時期にあわせてカタクリ祭りが開催されます。また樹齢400年を越すケヤキの巨木もあります。
近年は、毎春、「湯ノ島カタクリ祭り」が開催され、ネイチャーガイドによるカタクリ鑑賞会などが組まれ、温泉から島への渡し船が運航されて上陸することができるようになっています。船着き場から弁天堂をへて、島の中央にある最高地点(標高132メートル)まで行くことができるようです。
「裸島」は、青森市と平内町との境にある白根崎の西方500m沖、東北大学臨海実験所の前の海上にあります。将棋の駒を立てたような形をしていて、高さ33mあります。その名の通り裸の巨岩です。かつては陸続きであったものが、長い年月の間に波浪の浸食により島状の地形になったそうです。
そんな「裸島」ですが、悲しい伝説があります。昔、母親が幼いわが子を木陰に寝かせ畑仕事をしていた時、一羽の大鷲が飛んできて眠ている子供をさらい裸島の頂上で羽を休めました。それに気づいた母親は狂乱し、素手で岩を登ろうと必死で岩肌をひっかき、元来滑らかだった岩肌が欠き削られ、母親の血で染まって今の形になったといわれています。